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世界の『ギフテッド』

2022.02.14

ドラゴン桜の原健太君

昨年のドラマ『ドラゴン桜2』の中の登場人物です。

原健太君は昆虫が大好きでとてもやさしい性格の持ち主です。コミュニケーションが苦手なことや落ち着きがないことなどから、元の担任の先生から「手厚いケアの必要な生徒」とみなされます。じっと座っていられない、ひととコミュニケーションが取れない自閉症、ADHD、もしくは知的障害がある生徒として扱われていましたね。

担任によってクラスの壁一面に飾られた昆虫標本を見て、健太君はパニックを起こします。(悪意のない善意って怖いですね)

健太君の特殊な能力は桜木先生によって見出されます。

詳細はぜひドラマを見ていただくとして、昆虫研究世界的権威の原文論文を読むために英語の辞書1冊を、健太君は全部画像として暗記したのです。

いやいや、ドラマだからとおっしゃるなかれ。驚異的な視覚能力を持つ人は実在します。

 

その才能とは

・聴覚短期記憶は劣るものの、ある特定の分野についての記憶力や集中力に突出した力を発揮する

・一度見たものは写真記憶として脳に記録され、正確に取り出すことができる。

 

サヴァン症候群といわれるものです。

日本人では南方熊楠や松村邦洋さんなどがそうではないかと言われています。つい先日5冠を果たした藤井聡太さんは、何億通りもの指し手から最善の一手を選ぶ能力が異次元と言われています。どうしてわかるのか本人もよくわかっていないようです。しゃべるときに目を合わさなかったり、中学生の時から大人でも使わない表現をしたり、コミュニケーションは少し苦手なところが、健太君と似ていませんか?

さて、健太君、東大に入ってからどうしているでしょうか。

「障害学生支援センター」が設置されている大学が近年増えています。

もちろん東大にもあります。

東京大学 バリアフリー支援室 http://ds.adm.u-tokyo.ac.jp/

耳で聞いたことを覚えていられない健太君も、このサポートがあれば安心して昆虫研究に打ち込めていることでしょう。

サヴァン症候群や発達障害のお子さんたちが、桜木先生や麻里ちゃんのような本当の理解者に巡り合えますように。

 

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